スケジュール

百式展示会 「道具と芸術」

百式展示会 「道具と芸術」 美はどこに宿るのか? あるいは、物の美しさとは何か? これが今回のテーマである。
この展示は、「百式茶会 有無」の一環で開催される。だから“茶会?”と関係がある。
茶の見どころに道具立てというものがあるが、今回は、この展覧会が言ってみれば道具立ての一部を成している。ここでほぼ私の道具観が提示されている。それと芸術観も。
つまり道具とは、人間の暮らし=“生”と深く結びついている。だから美しい。
しかし、それが“美”として見えるためには別の視点から対象化されなければならない。
一旦暮しから切り離し、ある距離をもって捉え返されなければならない。それが芸術という行為だ。だが、この方法にはひとつの欠陥がある。美を開示するために行うこの行為によって生は抜け落ちる。“芸術する”という行為はそれ自体、底の抜けた柄杓で水をすくうようなものであり、常に本質を取り逃す行いなのだ。いつまでたっても生をすくい取ることができない(しかし、こういうアプローチ以外、芸術という行為は成り立たない)。
長い、長い前置きだが、芸術的試みの一端が皆さんの目の前で起こる。
農具(道具)とそれを材にして生まれた物体がある。
キュレーション 秋元雄史 日 時:平成28年3月21日(月祝)~4月10日(日…… more

百式茶会 有無

百式茶会 有無 今回の催しを茶会というのかどうかはわからないが、ただ、夕方からカフェに集い、握り飯を食べ、美術と思しき物を眺め、音を聞き、茶をすすると、こういう 趣向で皆さんのお時間をお取りするのである。人生そのものが長いか短いかよく分からないが、人生のうちの数時間をこんな時間に頂戴する。まあ、そうは言っ ても過ぎてしまえば皆夢なのだから、長いも短いも、いいもわるいもない、そう思うことにしよう。ああっ、だったら、心に引っかかるような時を持ちたいもの だ、というひとり言にすみませんがお付き合いください。
席主 秋元雄史 日 時:平成28年3月21日(月祝)
各席20名(17:00~/18:00~/19:00~/20:00~/21:00~/22:00~)
会 場:shirasagi/白鷺美術 金沢市柿木畠4-16 1F
茶会費:5,000円(税込)
席 主:秋元雄史
点 前:濃茶 奈良宗久
点 心:飯・汁・焼き物・香の物
音 :浅井暁子(作曲家) 当茶会はご予約満席となりました。お申し込みありがとうございました。 秋元雄史(金沢21世紀美術館館長)
1955年東京生まれ。 1991年から2004年までの…… more