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山口勝紀 写真展「Existence 〜存在〜 」麋角解 ~さわしかのつのおつる

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山口勝紀 写真展「Existence 〜存在〜 」麋角解 ~さわしかのつのおつる

期間:2017年12月19日(火)~2018年1月14日(日)
作家:山口勝紀
会場:shirasagi/白鷺美術 2F
時間:20時〜24時
:13時〜18時  ※ 1月8日(月祝)、13日(土)、14日(日)のみ開場

※展示期間中、1月1,2日は定休となります。
※作家在廊日、12月27日(水)[同時企画演奏会日]、1月8日(月祝)
※12月27日は演奏会のため、チケットご購入のご来場者のみの閲覧となります。

年の瀬の金沢が白く染まりゆく時節、自然を題材とした白鷺美術の企画「麋角解(びかくげす) ~さわしかのつのおつる」展示会に白鷺美術二階のギャラリーにて、山口勝紀 「Existence 〜存在〜 」写真展を開催いたします。また同時企画演奏会に、アコーディオン奏者の生駒祐子、コントラバス奏者の清水恒輔によるデュオ、mama!milkの演奏が当会場一階で行なわれます。

山口勝紀は平生は金沢市内で店舗を構えヘアメイクの仕事をしており、その傍らに写真を撮ってきました。その作品には今ではほとんど使用されなくなった大判カメラも用いられ、凛とした緊張感、静寂さの中に山口特有の濃密な世界観が表現されています。また仕事であるヘアメイクは東京時代も含めると30年になり、そうした経験も山口独特のエッジの効いた風合いを生み出しているように思います。

また同時企画演奏会に毎年出演をお願いしているmama!milkは、アコーディオンとコントラバスのみで音楽を奏で、感情や感覚、記憶をも揺さぶられるその演奏に私は人そのものの、そして自然とともにある存在としての生々しさや根源的な何かを感じています。

麋角解、自然の息吹に包まれる時節、山口勝紀「Existence 〜存在〜 」写真展とmama!milk 演奏会、共に愉しんでいただけましたなら幸いです。

白鷺美術主宰 巽 勇太

 

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山口勝紀

金沢市在住。平生はヘアメイクアーティストとして仕事に従事。金沢市笠舞本町にて店舗「facad」を構える。
傍らに写真作品を製作。使用するカメラはフィルム35mm、中判、大判、デジタルカメラ等多岐に渡る。主な被写体としては花や静物、風景があるが、日常にある光景を山口特有の鋭利な感性と情緒感のあるノスタルジックな情景で表現する。また山口の特徴として被写体自体を制作することにある。撮影する花は主に薔薇が多いが、自宅に100種類以上を育てている。また静物にお菓子や料理が用いられ、特にケーキ等の焼き菓子は毎日早朝にその調理にあたっている。他珈琲や茶道等の喫茶の光景もあるが、珈琲豆の焙煎やそこで使用される器も自身で制作する。

・麋角解(びかくげす)
季節を表わす七十二候(古代中国で考案された気象の動きや動植物の変化を示したもの)の一つで、繁殖期を終えた鹿が、角を落とす時期を指す。

主催:白鷺美術