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百式展示会 「道具と芸術」

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百式展示会 「道具と芸術」

美はどこに宿るのか? あるいは、物の美しさとは何か? これが今回のテーマである。
この展示は、「百式茶会 有無」の一環で開催される。だから“茶会?”と関係がある。
茶の見どころに道具立てというものがあるが、今回は、この展覧会が言ってみれば道具立ての一部を成している。ここでほぼ私の道具観が提示されている。それと芸術観も。
つまり道具とは、人間の暮らし=“生”と深く結びついている。だから美しい。
しかし、それが“美”として見えるためには別の視点から対象化されなければならない。
一旦暮しから切り離し、ある距離をもって捉え返されなければならない。それが芸術という行為だ。だが、この方法にはひとつの欠陥がある。美を開示するために行うこの行為によって生は抜け落ちる。“芸術する”という行為はそれ自体、底の抜けた柄杓で水をすくうようなものであり、常に本質を取り逃す行いなのだ。いつまでたっても生をすくい取ることができない(しかし、こういうアプローチ以外、芸術という行為は成り立たない)。
長い、長い前置きだが、芸術的試みの一端が皆さんの目の前で起こる。
農具(道具)とそれを材にして生まれた物体がある。
キュレーション 秋元雄史

日 時:平成28年3月21日(月祝)~4月10日(日)
(3月21日は、茶会ご来場者のみの観覧となります。3月22日以降は夜間のみ。定休月曜)
会 場:shirasagi/白鷺美術 金沢市柿木畠4-16 2F
作 家:木谷洋 / 橋本雅也 / hayata tatsumi
キュレーション:秋元雄史

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木谷洋
「工芸」から技術・機能概念を抽出し、再考することを活動の要旨とする。
現在、金沢美術工芸大学大学院博士後期課程に在籍。

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橋本雅也
独学で彫刻の技術を習得し、制作を続ける。
個展 2014年 「間(あわい)なるもの」(金沢21世紀美術館デザインギャラリー)他。

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hayata tatsumi
日常にある光景、事象をテーマにコンセプチュアルな視点を用いて作品を制作。
平面作品、オブジェ、写真、インスタレーションがある。

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百式とは
百は「多種多様」「すべて」を意味します。金沢は茶道をはじめ、華道や謡など様々な文化が加賀藩の時代から受け継がれています。それぞれの世界は奥深く、幾通りもの楽しみ方がある。そんな思いを「百式」に込めました。 今回は秋元雄史氏による「有無」と「道具と芸術」。是非お楽しみください。 https://www.facebook.com/100shiki/
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会場案内
shirasagi / 白鷺美術
営 業 :20時~2時 定休月曜 (2Fギャラリーは、24時まで)
住 所 :石川県金沢市柿木畠4-16
電 話 :076-231-4550
※会場には駐車場はございません。お近くのコインパーキングをご利用ください。

主催:百式実行委員会 協力:白鷺美術 後援:朝日新聞金沢総局/(株)金沢倶楽部
/金沢経済新聞/北陸朝日放送/北陸中日新聞 協賛:あぶり肉がらん/(株)石田屋
/(株)浦建築研究所/金沢経済新聞/金子生花店/廣誓寺/すき焼き伽藍/坪田電機(株)